確定申告は必要?
ショッピングモールやオークションサイト、そして自分のオリジナルサイトなどで初めて物販副業の収入を得た時、「そういえば税金はどうすればいいのかな?」と疑問に思ったりしますよね。
「まあ大きい金額じゃないから大丈夫か」と思っていると、後で痛い目にあってしまう可能性もあるので注意が必要です。ひと月の収入は大きくなくても、1年を通してみると意外と大きな収入になってしまっていることもあるのです。
「でも確定申告なんてやったことないし」そんな考えでいたとしても、一定以上の副業収入を得たのならば絶対に確定申告しなければならないということをしっかりと認識しましょう。
この記事では、そんな「物販副業で収入を得たら確定申告は必要なのか?」という疑問について解説していきたいと思います。
物販副業で得た収入の確定申告は必要?
近年では、ショッピングモールやオリジナルサイトで本格的な物販ビジネスをする以外にも、メルカリやヤフオクといったネットオークションサイトを利用して気軽に物販収入を得ることができるようになりました。
始めた当初は月に数千円程度の収益だったとしても、ノウハウを蓄積してコツを掴んでいくと、月に数万円程度であれば稼げるようになったりします。
結論から言うと、サラリーマンとして働いている人が、それ以外のビジネスで「20万円以上の収入」を得ている場合には、確定申告が必要になります。ただし、この20万円という数字は、「売上から経費を引いた金額」であるので、副業収入を得るために使用した経費を領収書として保管し、副業収入から引いて計算するのです。
確定申告には、「白色申告」と「青色申告」の2種類の方法があります。
「白色申告」は、比較的簡単に申告できるのに対して、「青色申告」は、開業届や青色申告承認申請書を税務署に提出しなければなりませんが、節税メリットは高くなります。
2021年は2月16日から3月15日(土日祝日の場合は翌月曜日にずれる)までの期間に管轄の税務署に提出しなければなりませんが、郵送や「e-TAX」での申告も可能です。
所得税の金額は、その年の所得合計によって決まります
- 195万円以下の場合は税率5%
- 195万円以上330万円以下は税率10%
- 330万円以上695万円以下は税率20%
- 695万円以上900万円以下は税率23%
- 900万円以上1,800万円以下は税率33%
- 1,800万円以上4,000万円以下は税率40%
- 4,000万円以上は税率45%
副業収入の「経費」はどんなものが該当する?
副業で認められている経費には、「販売する商品に関する費用」「取引先に関する費用」「広告費」です。
これらは金額の100%を経費として計上できるため、必ず領収書を保管しておきましょう。
もし確定申告をしないとどうなる?
もしも年間収益が20万円以上であるにも関わらず確定申告を怠ってしまった場合、「延滞税」や「無申告加算税」などのペナルティが課せられることがあるのです。
3月15日までに確定申告を提出しなかった場合、納付すべき税額に対して「50万円までは15%」「50万円を超える部分は20%」の金額を乗じて支払わなければなりません。
また、故意に申告書を提出しなかったとみなされた場合は、「ほ脱」と言われる犯罪行為となり、「5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金、またはその両方」が課せられるのです。
まとめ
今回は、「物販副業で収入を得たら確定申告は必要なのか?」という疑問について解説してきました。
物販副業で月に数万円程度稼げるようになったら、経費を除いた収入が20万円を超える可能性も高まります。もしも20万円を超えている場合は、必ず確定申告が必要になりますので、しっかりと申告の仕方や税率などを覚えておいた方が良いでしょう。
決して、「確定申告しなくてもばれないでしょ」とはぐらかさないようにしましょう。